デザインだけじゃ物足りない? ― 海外向けショップが生まれるまでと、素人が「話」を書き始めた理由 | log [note]

noteの記事のログ

■ 概要

海外向けPODショップ「StudioAsahi」のグッズ制作を進める中でふと感じた、「『デザインする』と適当に言っているけれど、そもそもデザインって何だ?」という違和感。その正体を、語源や日米のニュアンスの違いから紐解いた思考の記録です。

■ 背景・文脈

私たちが普段なんとなく使っている言葉を解剖する試みです。(※後日執筆した「エッセイの正体」にも繋がる視点です)。 単に「見た目をかっこよくする」ことがデザインなのか? 調べていくうちに、「デザイン=意図をもって選択し、構造を組むこと」であり、「人の関与によって世界を組み替えること」という広義の本質に行き着きました。今後のクリエイティブ活動や、当サイト(OneOffObject)の設計の根底となる、重要な気づきをまとめています。

■ 記事のハイライト(トピックス)

  • 「design」の語源(de + signare)に隠された本当の意味
  • 日本語の「デザイン=見た目特化」という偏った認識
  • 名詞としてのデザインと、動詞としてのデザインの違い
  • 結論:沈黙も、余白も、ため息すらも「デザイン」である

■ 案内所(リンク)

🔗 【まずは概要と結論をサクッと知りたい方】 『なんでもデザイン —「デザイン」って適当に言ってたけどどういうこと?』(note版)を読む

noteの元となったブログ版のテキスト

デザイン単体じゃ売れないっぽいと気づいた素人が
テキストを足す「見せ方」を試すまでの流れ

「TALES(物語投稿サイト)」にあげている「OPERATION LEFT」といういくつかのエピソードについて、なんでそんなものを作ったのか、そこに至る経緯とか考えたことを自分の中で整理するために書いた文章です。

はじまり

最初の大きなきっかけは、退職を決めたことです。

普通に別の仕事を探すつもりでしたが、有給消化中から無職突入までの間に「どうにか社会復帰しないでいい感じに静かに生きられる仕事(金を稼ぐ方法)はないかな」とも考えていました。

そういうことを調べていると、YouTubeのおすすめに「通販番組」とか「怪しげなビジネス書」のようなテイストのサムネが現れるようになりました。胡散臭い情報でもとりあえずやってみようと、塗り絵とか、動画とかいろいろ試していた中に「海外向けのPODショップは儲かるで」という情報があり、勢いのまま進んだら、とりあえずショップは出来上がりました。

普通に置いとくだけじゃダメっぽい

デザインを作ってショップに置いても、なんだか違和感があります。

「普通に置いといても売れないんじゃね?」

しかしここまで進めてしまったら、後戻りするのはなんだかもったいないです。

そのへんにいるただの素人なので、プロのような技術なんてありません。デザインを作るときのセオリーや売り物として成立させる方法なんてわからないし、デザインとか言ってるけどそもそも「デザイン」とは何なのかもよくわかりません。

ある日、買い物していてうっすらと気づきました。どうも「売っているもの」は見せ方が重要らしい、と。

デザインのアイデアを考えているとき

  • このデザインはどんな場所にありそうか
  • 誰が使っていそうか
  • どんな背景で生まれたものか

といった設定のようなものもぼんやりと浮かんでいます。

この設定のようなものをうまく組み合わせれば、多少は見え方が変わるんじゃないだろうかと、軽い感じでテキストを書き始めました。

こまけぇこたぁいいんだよ

最初は商品説明の横にちょっと添える程度の文章で十分だと思っていました。
カードゲームのフレーバーテキストくらいのイメージです。

「程度」とか「十分」とか舐めたことを言っていますが、実際に書いてみると、

短くすると意味がわからないし雰囲気が変になる
かといって残すと無駄に長くてまとまりがない気がする

書いている時間より、画面の前で悩んでいる時間ばかりが過ぎていきます。

「もうめんどくさいから長くてもいいや」
コピーライティングってむずいらしいけど、短く伝えるって難易度高いのかもね、と気づきました。

私は日本人です

ショップは北米向けなので、当然ながらテキストは英語にしなければなりません。しかし、英語はさっぱりです。”This is a pen.” とかそれに毛が生えたくらいです。

海外向けのショップを開設するのだから、英語の読み書きが重要なことくらいわかりそうなものですが、どういうわけかそこは気にしていませんでした。

なので必然的に、日本語で話を書いてそれを先端技術で翻訳する、という方法で作っていくことになります。このご時世だから可能な、ハイブリッド戦略的な感じの方法です。

ただこの方法だと、日本語で書いたデータは私のHDD上にしか存在できません

もったいないから置いちゃった

一応多少は苦労して書いた文章が、誰の目にも止まらないのはなんだか不憫です。でも、ここ(ブログ)に置くのはなんか違うよなぁ、などと悩みつつも、英語のテキストを作るという目的は達せられているので、とりあえず良しとしていました。

そんなときにたまたま見かけたのがTALESでした。

「物語投稿サイト」と書かれているので、ちゃんとした小説じゃないとダメかと思いましたが、そこまで厳しいわけでもなさそうでした。他に適当な場所があるか調べるのは面倒だし、noteのアカウントもあるしで、試しに使わせてもらうことにしました

こうして、「OPERATION LEFT」に関するエピソードを、実験的にTALESに置くようになりました。

長くったってむずかしい

なんとか文章を形にはできたものの、長いほうが簡単なんてことはありません。長かろうが短かろうが、むずかしいものはむずかしいです。

まだいくつか書いただけですが、文章を書くことの奥の深さと共に、少しは面白さも見えてきました。今まで読むだけだったのが書くようにもなると、世の中のテキスト全てが違って見えてきます。

デザインを売ることが目的なので、そっちばっかりやってるわけにもいきませんが、組み合わせることでより明確にネタに浮かびやすくなった気がするので、この形をもうしばらく続けてみます。

今はまだ旅の途中

今のような形は、まったく想定していませんでした。行き当たりばったりで方向転換していたら、最初になんとなく思い描いていた「Oh! Japanese!」みたいなわかりやすいショップではなくなってしまいました。

これが正解につながることなのかわかりません。結局、ちょっとしたおまけが増えただけで、根本的な解決にはなっていません。他にも見せ方の工夫は必要そうなので、結果がわかるのはまだまだ先になりそうです。

シリーズ:デザインのこと

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