スカムファミリー(SCUMxFAMILY) #3 | 彼らの世界にあなたはいない

頭の中

前回の続き

「迷惑バーベキュー家族は、脳の構造が違うのではないか?」
と、ここだけ読んだらヤバい主張をしている人になってしまいますが続けます。

夕方のワイドショーなどで見かける、
モザイク+ボイスチェンジャーで話しているヤバい系の人は、
同じ人間なのに意思疎通ができない恐怖を感じます。

それに近い感じで、迷惑系の方も、
「もう頭が大元から違うのでは?」
と感じてしまいますが、サイコパスなどの特定の精神障害を除けば、
彼らの脳の構造が物理的に違うわけではありません。

しかし、集団の中にいるときは、脳の「OS」が劇的に書き換わっているようです。

なぜ閉じた集団は外部に対し攻撃的になるだけでなく、
「外部を障害物とすら認識していない」レベルで無神経になれるのか、
そのメカニズムについて調べてみました。

脳の「共感スイッチ」がオフになる

脳科学では、人間は「仲間(イン・グループ)」と「部外者(アウト・グループ)」に対して、脳の使い方が全く異なることがわかっています。

共感の遮断

通常、人が痛みを感じているのを見ると、脳が反応し、自分のことのように痛みを感じます。

しかし、「敵」や「関係ない他人」と認定した相手に対しては、この部位の反応が著しく低下します。

人間以下の扱い(非人間化)

さらに極端な「内輪ノリ」状態になると、脳は部外者を「人間」として処理するのをやめ、「モノ」や「背景」として処理し始めます。

「認識すらしていないのではないか?」という感覚は、脳科学的に正しいようです。

彼らの脳内マップにおいて、身近な社会は「配慮すべき他者たち」ではなく、「ただの背景」なんですね。

「選択的注意」による情報の消去

彼らが外部を「一応人間の障害物」とすら認識しない理由には、「選択的注意」という機能も関わっています。

ゴリラは見えない

心理学の実験に「見えないゴリラ」というものがあります。

バスケットボールのパスの回数を数えることに集中させると、画面の中をゴリラの着ぐるみが横切っても半数の人が気づかない、というものです。

楽しさにリソースを全振り

迷惑系の集団は、
「自分たちが楽しむこと」「仲間との会話」
に脳の注意力を100%つぎ込んでいます。

その結果、「周囲の冷ややかな視線」や「騒音」といった、自分たちの楽しさに関係ない情報は、脳に入力される前の段階でフィルタリングされてしまうのです。

彼らが無視しているように見えるのは、意図的に無視している場合もありますが、
多くの場合、本当に「見えていない(聞こえていない)」のです。

集団になるとブレーキが壊れる

脳には、社会的な行動を制御する「前頭前野」という理性のブレーキがあります。

しかし、集団になるとこの機能が麻痺します。

責任の分散

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」的な感じです。
「自分一人が悪いわけではない」「みんなもやっている」という感覚が、個人の良心を麻痺させます。

集団極性化(リスキー・シフト)

集団で議論や行動をすると、一人でいる時よりも過激で極端な方向に意思決定が流れる傾向があります。

「もっと騒ごう」「文句を言う奴がおかしい」
という極端な意見の方が集団内での盛り上がりを生むため、支持されやすくなります。

攻撃性の正体:世界観の防衛

もし、奇跡的に外部からの苦情が彼らの脳に届いたとしても、彼らは謝るどころか攻撃的になります。

それは、彼らの「閉じた間主観性(内輪だけの正義)」が脅かされるからです。

認知的不協和の解消

彼らは「自分たちは仲良く楽しい時間を過ごしている(善)」と信じています。
そこに「迷惑だ(悪)」という情報が入ってくると、脳内で矛盾が生じます。

正当化のための攻撃

この不快な矛盾を解消するために、彼らは行動を改めるのではなく、相手を否定する道を選びます。

「あいつは心が狭い」「幸せな俺たちを妬んでいる」
相手を悪者に仕立て上げることで、自分たちの内輪の平和を守ろうとするのです。

まとめ:彼らの世界に「あなた」はいない

「そもそも脳の構造が違うのではないか?」という疑問への答えを整理すると、以下のようになります。

  1. 脳の構造異常ではないが、機能不全
    ハードウェアは同じだが、集団という状況下で
    「共感機能」や「理性のブレーキ」がオフになっている。
  2. 完全な遮断
    彼らの脳のスポットライトは「内輪」だけを照らしており、その外側は真っ暗闇。
    外側にいるあなたは「風景の一部」になっている。
  3. 攻撃は防衛本能
    もしあなたが外側の風景から飛び込んで「障害物」になった瞬間、
    彼らは自分たちの「楽しい世界」を守るために、全力で排除にかかる。

彼らと「話し合えばわかる」と思うのは、『ドングリ』が通貨の国でクレジットカードを使おうとするようなものです。

このような相手に対して、真っ向から「こちらの客観性」をぶつけても、絶対に噛み合いません。

接続

今回の調査内容は「へぇ、そうなんだ」とは思えても、原因の部分はまったく理解ができませんでした。

そういう人はちょっとした差で生まれるものであり、その行動原理もなんとなくわかりましたが「なぜそうなっているのか?」がよくわかりません。

ハードウェアが同じなのに、ソフトウェアだけでこんなに差がでるものなのか。

いくら進化の歴史に対して人間の文明が短いとはいえ、これまでに淘汰や対策はされなかったのでしょうか?

次回はこんな感じの疑問に続きます。

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