この記事は「なんちゃら禁煙法」のような禁煙するためのメソッドを紹介するものではありません。「持って生まれた気質」×「タバコ」の親和性が半端なく、引くほどの重度ニコチン中毒、タバコ依存に陥っていた私が、結果的に禁煙に成功するまでに行ったことの記録、体験談です。
- いろいろな禁煙法を試すも挫折、うまく禁煙できた人を見ては自己嫌悪に陥る
- 内向的で周りの目が気になり、できるだけバレないように隠れてタバコを吸っては罪悪感に苦しむ
- タバコによって人生の多くの場面で損をし、後悔しかないような選択をし続けてきたがやめられない
そんなどうしようもない人間でしたが、いつの間にか禁煙に到達しました。私と同じような状況の喫煙者がいるのかわかりませんが、もしいるならそんな方の参考になれば幸いです。
私とタバコの異常な関係
喫煙の害、デメリットについてはすでに散々情報があるためここで書く必要は無いでしょう。しかし、禁煙までいったのが「どのくらいタバコによってやばいことになっていたヤツ」なのか書かないと似た状況の方の参考にならないと思うのでざっとご紹介します。
無意識のうちにタバコ優先で決断していた日常
表面的にはもっともらしい理由で決断しているつもりでしたが、その判断の裏にはいつもうっすら「タバコ」が潜んでいました。いや、うっすらではなく結構ガッツリ関与していたと思います。
人生においてまぁまぁ大きいといえる決断をする際でさえ、いつもタバコに支配されているヤバい人間でした。
- 自由にタバコが吸えない環境がつらくて仕事を辞める
- 他人と共同生活だと落ち着いて吸えないから一人暮らしを選ぶ
- 都会でタバコが吸いづらくなったので田舎に引っ越す
書いててしんどいので例はこのくらいで……
精神的、肉体的なダメージをいくら負っても辞められない
- ちょこちょこ仕事を抜けてタバコを吸いに行っていたが落ち着いて吸えないし罪悪感がやばい
- タバコを吸うために喫茶店に何度も寄るので金もかかるしコーヒーの飲み過ぎで腹がちゃぽちゃぽしていた
- 「少しでも嫌なことがある、ストレスがかかる = タバコを吸う」という確固たるルーチン
- 何かを始める前はとりあえずタバコを吸わないとスタートできない
- すぐタバコが吸いたくなるので、何事にも集中できない
- 気持ち悪くなっても吸う
- 風邪など調子が悪くても吸う
- 寝起き寝付き、睡眠の質が悪くつねにだるい
- 定期的にタバコを吸っていることに対する罪悪感がやばくなる
- 新しい場所に行くときは喫煙所を事前に調べないと不安
- などなど
他人の目を気にしない人ならまだ楽だったのかもしれませんが、残念ながら常に他人の目を気にする無駄に自尊心の強い人間だったのでどうしようもありませんでした。
「タバコを辞めたことになっている場」に行く時は、影で消臭スプレーかけまくってバレないようにビクビクし、その時間中はまったく落ち着かず楽しむことなんて殆どできません。
内向的な気質も相まってか単純にニコチン自体にとんでもなく依存していました。今思えば若干精神疾患入ってたんじゃないかと疑うレベルです。
さらに街に出る時は買い物に行ってるのか喫煙所を巡っているのかどっちがメインかわからない、タバコを吸えるところを巡るルートの途中で買い物するような状態でした。
数々の禁煙失敗と自己嫌悪
何度も禁煙しているという冗談がありますが、まさにその状態でした。
定番の禁煙本をはじめいろいろな禁煙方法を試すものの失敗
喫煙歴5年位の頃、1週間位吸わずにいられたのが最長だったかと思います。
ガラスメンタル故に失敗続きでだんだん禁煙に挑戦することが怖くなり、ずっと心にひっかかりながらもタバコを吸い続ける日々でした。
書いててドン引きしてきた
こうやって見返すと「なぜタバコを吸ってしまったのか」「なぜ途中で辞められなかったのか」「タバコさえ吸っていなければもっといい人生を歩めたのでは」と後悔しかありません。改めてタバコのせいで貴重な経験や時間、お金をとんでもない位無駄にしていたと恐ろしくなります。
成功に至った禁煙までの流れ
本気でやめる気がないまま、知らず知らず徐々に辞める方向に進んでいき、あまり辛くなくふんわり禁煙という形で成功しました。
スタートから辞めるまでの流れはこんな感じです。
いろいろな紙巻き → 紙巻きアメスピ0.1mg → 加熱式タバコに移行 → VAPEに移行 → ニコチンガム → 辞める
加熱式タバコ編
共同生活とか普通でもしんどいのに
色々あって他人と共同生活をしなければならなくなったのですが、他は皆タバコを吸いません。他人の目を気にする臆病な私は、「あそこでこの匂いを撒き散らしながらタバコを吸い続けることはできない……。」「どうしたものか」と悩んでいました。
禁煙が頭をよぎりましたが、おそらく無理
文明の進歩に感謝
そんな中、当時出始めたiQosならそこまで臭くないのでは?と思いつきました。当時は出始めでどこも即売り切れで入手困難な状況でしたが、たまたま寄ってみたコンビニで運良くゲットでき、無事共同生活開始までに間に合いました。
うまく加熱できなくて味が変とかメンテナンスが面倒とかありましたが、ニコチンを補充できてる感は紙巻きと変わらずあり、なにより紙巻きより臭くならないことに対する安心感が半端なく、隠蔽工作や他人の目に精神をすり減らすことがだいぶなくなったメリットが強すぎて問題なく移行できました。その後、メンテナンスが楽そうなgloに切り替えつつ電子タバコを3年ほど継続しました。
今移行するなら
調べてみたら今は種類も多く本体性能は上がったのに価格は安くなっていていい環境になったと思います。当時は本体1万位な上に壊れやすいので大変でした。
今、昔の自分にアドバイスするなら、「タバコ感の強そうな以下の安いやつをとりあえず試してみて、後から調べつつ必要な機能があれば切り替えていけば?」と言うと思います。しかし本当に安くて高性能になりましたね。これなら自分に合うのを色々試したり買い替えるのも楽そうです。
補足
- 最近のはどうかわかりませんが、エラーで吸えなくなったり破損しやすいパーツがあったりするので、予備機を持っておいたほうが良いです。突然吸えなくなって予備機が無かったら、おそらく紙巻きタバコを買いに走っていたでしょう。
- 今は在庫も種類も多く手に入りやすいので、緊急時もコンビニに行けばどうにかなりそうですが
VAPE(電子タバコ)編
加熱式タバコの値上げ
快適な加熱式タバコライフを送っている間、紙巻きタバコはバンバン値上げされていました。「あのとき移行しておいてよかったぜ」と横目で見ていたらついに加熱式たばこも値上げされることに
別に継続できないほどの値上げじゃないけど、今後さらに上がっていくみたいだし、このご時世将来のことを考えると無駄な支出は削っておきたい。いらない保険の解約、格安simへの移行など、家計の見直しをしていたこともあり、どうしたもんかと悩みはしつつも相変わらずタバコを吸い続ける日々を送っていました。
ちょろっと禁煙を試すもあっさり撃沈
このときの禁煙の二文字があたまをよぎり、ちょっと吸っていない時間を増やしてみたりしたものの無理そうだと断念
「そんじゃ紙巻きから加熱式たばこに移行したことでタールは関係なくなったんだから、ニコチンさえ補充できれば問題ないのでは?」と思いニコチン入りガムを試すもあっさり撃沈
どうも煙状のものを吸うという行為も必要なようです。
VAPEとの出会い
加熱式たばこブームが少し落ち着き、本体入手も容易になってきたころ、新たにプルームテックという加熱式たばこが発売されました。試してみたところ、匂いがほとんどないのはいいものの吸いごたえがなくカートリッジとカプセルの消費が激しくなり、値上げを恐れる身には厳しい
プルームテックをVAPE化するといいらしいとのことで色々必要なものを揃えたもののやっぱり満足感が足りませんでした。
そんな中、ニコチン入りのリキッドを直接吸えば安いとの情報をキャッチし、煙を吐き出して遊んでいる海外動画で見たことのあるVAPEを試してみることにしました。
VAPE購入
リキッド
アメリカのとかいくつかショップはあるようですが、Hiliqが安かったのでずっとHiliqで買っていました。
検索して出てくる『hiliq.jp』の方はノンニコチンしか無いので注意。海外サイトの『hiliqjp.com』の方はニコチン入りが選べます。
最初に買ったリキッドは『メンソールのニコチン3mg/VG50:PG50』
もともと紙巻きは0.1mgだったのでニコチン濃度3mgでも十分でした。
本体
最初に買ったのは「Joyetech eGo AIOのBOXタイプ」
その後「eGo AIOスティックタイプ」→「eGo AIO2」と機種変
BOXタイプはコンパクトで良かったのですが、もう売っていないので今ならとりあえずtype-c充電かつ改良型コイルが付いてくる『eGo AIO2』を試してみるのがおすすめです。
コイル
BFCコイル推奨です。
以前のコイルはあまり品質が良くありませんでしたが、こいつは比較的品質も安定していて長持ちします。
VAPE完全移行
最初はうまく煙がでなかったりコイルがはずればっかりで慣れるまで安定運用できませんでしたが、加熱式たばこより手軽に吸えるメリットが大きく移行自体はあっさりできました。
費用の目安は大体以下です。
- VAPE本体 2,000~3,000円/年1~2回
- リキッド 2,000~3,000円/月
- コイル 1,000円/月
この知らぬ間にゆるやかに禁煙に向かっていた流れの中で、一番の転機はVAPE導入でした。紙巻きから加熱式に移行したときにも体調が良くなっているとは感じましたが、VAPEに移行したあとはさらに良くなったように感じました。寝起き寝付きがまし、貧血がまし、冷え性がましになるなど、全体的にマイルドな変化でしたが、紙巻きの頃に比べたら天と地の差です。
なにより加熱式たばこよりさらに手軽かつ周りへの影響が少なくなったことで精神ダメージが軽減され、かなり生きやすくなりました。
補足
- hiliqは海外輸入なので到着まで2週間ほどかかることもありましたが、ここ最近は1週間もかからず届くことが多かったです。
今は決済方法も安定しているので、最初に試すならここが安定かなと思います。 - コスパを求めるならHiliqでニコチン濃度の高いリキッドを買って、ニコチンなしリキッドで薄めるといいです。
輸入の為1ヶ月に120mlまでの購入制限があるので濃いめを買って薄めたほうが購入頻度的にも安心
最終的には6mgをamazonで買えるVG50/PG50のリキッドで約3倍に薄めていました。
- 6mgよりもっと濃いのを買って薄めたほうがさらに購入間隔を伸ばせるけど、自分は冷蔵庫保管ができなかったので6mgを買って程々の間隔で追加購入するようにしていました。
- hiliqのボトルのノズルは薄めるとき注ぐのに時間がかかるのでペンチで外していました。
- 薄めるときは使い切った60mlのボトルに6mgのを20ml、薄めリキッドを40mlと入れて振って混ぜました。
- ソルトとか種類が増えたがあまり冒険せずリキッド一筋でした。
ソルトの方が保存しやすくキック感とかも違うようなので、普通のリキッドで満足できなければ試してみるといいかもしれません。 - 味はなんだかんだでメンソールに落ち着きました。
色々試すのもいいですが、ハズレ味のときがしんどいです。 - 今はHiliqから「Vaporesso」なる物も出ているのでリキッド補充が面倒ならそういうのもいいかも。
まだ値段は高いみたいだけど
Joyetechから「eGo Pod」なんてのも出てるので - VG/PG比率とか爆煙だMODだとかやり始めるときりがないので深入りしませんでした。
その辺やるのも面白そうではありますが…… - 紙巻きから一気にVAPEに移行しても、リキッドのニコチン濃度が高ければいけるのかもしれませんが、タールが無いのがどう影響するかわかりません。
ニコチン量は以下の目安にあったものを買えばほぼ同等になります。 - 紙巻きのニコチン量とリキッドのニコチン濃度の対応目安(今の銘柄と比較してみてください)
- リキッド濃度6mg → 通常のタバコの0.15mg
- リキッド濃度12mg → 通常のタバコの0.35mg
- リキッド濃度18mg → 通常のタバコの0.6mg
- リキッド濃度24mg → 通常のタバコの0.9mg
- ニコチン0のVAPEは逆効果でした。虚しさだけが襲ってきます。
- 今紙巻きの方は、VAPEの準備には時間がかかるのでとりあえず即加熱式タバコを買うのがおすすめです。
- すでに加熱式タバコの方はVAPEに移行してもそんなに違和感は無いかと思います。
ニコチンガム編
イベント事は避けられない
いつもの日常であればVAPEのおかげで比較的自由なタイミングでニコチン補充が行えますが、問題は旅行や遠出したときなどです。昔より精神的にニコチン依存が軽くなったとはいえ、そういったイベント事はなるべく避けるようにしていました。
しかしなんやかんやで旅行や遠出をせざるをえないこともあります。そうなれば影でリキッドを補充しわずかな隙間時間を見つけてはセコセコ吸うことになるのですが、ある時の旅行ではバタバタしていてニコチンのことが頭から抜けたまましばらく過ごせているうえに、しばらく吸えていないときに出るボーっとするような症状があまり出ていないことに気づき「あれ?今なら禁煙できるんじゃね?昔ニコチンガムとかあったけどどうなんだろ」と思い立ちました。
ガムを試す
次のリキッド在庫補充のタイミングが2週間先。後戻りできるよう、リキッドが残っているうちにガムを試してみると、今回はニコチンが補充されてる感を感じることができました。
ガム生活の始まり
これならいけるかも、ということで、リキッドが切れた日、VAPE本体を自治体の電池入ってる系のもの回収ボックスに出しに行きました。駐車場の車の中で最後のひと吸いをした後、心を無にしてボックスに入れました。ぼんやりした不安とわずかなすっきり感をかかえつつガム生活がスタートしました。
なんかいけそう
最初は煙状のものを吸いたいという欲求や、いつもなら必ず吸っているタイミングに吸いたいと感じることもありましたが、過去の禁煙のときほど強くありません。気が紛れるように、吸いたくなったらフリスク、お菓子など好きなだけ食べようと思って準備していましたが、そういうのはあまり気が紛れませんでした。少しでも吸いたい感が出たら、ケチケチせずすぐガムを噛む方が圧倒的に効果がありました。ガムの消費が激しいかもと予想していましたが、1つを噛んでいる時間が長いからか意外と1日4個も噛めば十分でした。
なんか禁煙できたっぽい
そのうちガムが口に入っていれば大丈夫という精神状態になり、噛むのを忘れることが増え、無事、吸わなくてもいられるようになりました。最後にガムを噛んでから1ヶ月ほどはわずかに吸っている感覚を思い出すことがありましたが、別のことをすればすぐ紛れる程度です。
そんなこんなでようやく長年の喫煙生活にふわっとした感じで終止符を打ちました。
補足
- 最終的なリキッドのニコチン濃度は1~1.5mg位かと思います。
- ガムを買いにドラッグストアに行ったら思ったより高くてビビったので、amazonとかで買ったほうがいいです。
でもすぐ試したかったので一番量が少ないやつを買って、残りはamazonで注文しました。
- ニコレットよりニコチネルの方が安かったのでそっちを使いました。
味が無難にスペアミントです。 - 私は合計60粒分買いましたが、全部噛み切る前に「もうガムなくても問題ないな」という状態になりました。
まとめ:精神的に楽すぎてヤバい
- 体に悪いから辞めたほうがいいなんてのはもうわかりきってる
- でも精神的な依存が強すぎてやめられない
- 依存で困ったね、程度ではなく、性格、気質のせいで心にとんでもない大きなダメージがある
あまり居ないかと思いますが、私と似たタイプの方は急ぎ加熱式たばこやVAPEに移行し、最終的には禁煙まで到達してほしいです。
ありきたりな感想ですが、辞められて本当に良かったです。
- タバコをメインに据えて行動しなくていい
- 人と一緒にいるとき何も気にしなくていい
- いつもタバコのことを気にしなくていい
と、精神的な面で自由になれたことが良かったことの大部分を締めています。
肉体的な依存は「加熱式 → VAPE」と段階的に移行する際に徐々になくなっていたようで、健康に関する大きな変化はありませんでした。もともと最初からずっと精神的な依存が強かったのでしょう。
もっと早い段階で辞められていればとは思いますが、そればっかりはタイミングと運なので仕方ありません。仮に辞められなくても自分を責めないといった心構えが必要だったのかもしれないと、若い頃を思い出しながら今更になって思いました。

