見てる分にはなんとも思わないのに、編集する側になると細かいところが気になってしまいどうすべきか全然わからん、となってしまうので色々調べています。
そんな中、YouTubeで「How to edit SO good your viewers get addicted to your videos(視聴者が夢中になるような動画編集方法)」という動画を見てなんとなくセオリーや基本がわかったので、その時のメモを以下の感じでまとめてみました。
- 紹介動画のポイントを要約
- その技術をどう活かせばいいか
- 編集初心者は何から取り入れるべきか
なぜ「編集の質」が視聴維持率を決めるのか?
動画内では最初に、次の対比が紹介されます。
- 雑談系 YouTuber(Sam) → 26分で17カットでも成り立つ
- MrBeast → 超高速編集で爆速テンポを維持する
| 海外の例 | 日本だとこのタイプ (敬称略) | 特徴 |
|---|---|---|
| Sam(ゆったり雑談) | ・りんの田舎暮らし ・かねこ ・リベ大 ・Slow Life Vlog系 | 人柄や世界観が魅力。 少カットでも成立。 |
| MrBeast(高速エンタメ) | ・HikakinTV ・フィッシャーズ ・コムドット ・東海オンエア | 刺激の連続。 数秒おきに変化を入れる。 |
編集に「正解」はなく、視聴者が求める体験に沿うことが全て
「編集は “視聴者が求める体験を壊さないこと” が最優先」と、ここでほぼほぼ答えが提示されます。
雑談系なら「落ち着いた臨場感」。
エンタメ系なら「映像刺激の連続」。
言われてみれば当然のことですが、最初のうちは細かい技術にばかり気を取られてしまうので「自分がこの動画を見るなら何を求めているか?」「この編集で体験を壊してしまわないか?」を常に意識したいところ。
【要点まとめ】この動画が教えてくれる「4つの編集の柱」
動画では視聴者が中毒的に見続ける編集を、Four Pillars(4つの柱)として紹介しています。
① Visual Variety(視覚のバリエーション)
視覚が変化しない動画は、どんなに内容が良くても離脱されます。
●A-roll(本人のカメラ)
・短い時間で、重要なことを伝えるときに使う
・自信がある話はA-rollが有効
●B-roll(説明用の映像)、Motion Graphics(図解・アニメーション)
理解を早め、飽きを防ぐ。
初心者は「A-roll:B-roll=2:8」を目安に。
・視覚的に内容を理解させる
・A-rollより飽きにくいので多用すべき
・Motion Graphicsは複雑情報を最速・最明確に伝える
・難しい説明ほど、アニメがあるといい。
→ 数秒おきに画面の状態を変えることで、視線を留め続ける
② Immersion Tricks(没入感の演出)
テンポを上げすぎると逆に混乱します。→ 無闇にショットを短くすると逆効果。
動画で解説されているのは、
●静止カットには必ず動きをつける
- スケール(拡大縮小)
- パン(位置移動)
- パース(奥行き)
●字幕は「必要なときだけ」
視覚ノイズになるので、字幕は映像で表現できない時だけ、3語以内が基本。
●画像は「注目ポイント」を明確にする
6つの強調法
- 周囲を暗くする
- 重要部分だけアニメーション
- 色を変えて意味付け
- 矢印/丸/下線
- 発光
- ズームイン
こうした工夫が、動画の没入感を決める。
③ Visual Continuity(視覚のつながり)
視聴者が編集を「意識しない」状態=中毒性のある動画。
●グラフィックは「自然に登場」させる
- 移動しながら入る
- 消えるときも動く
- 突然出すなら効果音で説明づけ
●カットの最大のNG
前後で視線の位置が大きく変わること
視線が飛ぶと没入が一瞬で切れ、離脱率が上がる。
●フルスクリーンのトランジション
場面転換をなめらかにする強力な手法。
④ Immersive Audio(音による没入)
音は視覚の2倍の力を持つ要素。
映像が視覚だけだと半分損をしている。
音は視聴者の感情を操作する強力なツール。
●基本の音付け
- 動き → whoosh(シュッ)
- 強調 → hit(ドン)
- ハイライト →キラッ系音
●感情を操作する3つの音
- Riser(緊張を高める)
- Hit(重要ポイントを強調)
- Drone(不穏・神秘)
◆ Riser(ライザー:緊張を高める音)
擬音イメージ
- 「シュワァァァァァァァ……」
- 「ズズズズズ……ッ」
- 「ウウウウウーーー↑(だんだん上がる)」
どんなシーン?
- クイズ番組で「正解は……?」の直前に流れる溜め的な音
- ホラー映画で何かが出てきそうな瞬間前の不安を煽る音
- 映画の予告編で、盛り上がる前の息を飲む数秒
動画編集での用途
- 重要発表の直前
- 次の展開へ繋ぐタメ
- B-roll への転換時の期待感作り
→ 徐々に音の高さやボリュームが上がっていく「緊張・期待」のサイン
◆ Hit(ヒット:重要ポイントの強調)
擬音イメージ
- 「ドンッ!」
- 「バン!」
- 「キュッ!」(鋭い強調)
どんなシーン?
- バラエティ番組でテロップが出る瞬間のドンッ
- スポーツ中継で決定的な瞬間に入る強めの音
- YouTubeで画面切り替え時に「バシッ」と入る効果音
動画編集での用途
- テキストの出現
- A-roll の強調したい一言
- カットの転換点
- グラフ・図解のポイント強調
→ 動画内の「ここ大事!」を視聴者に瞬時に伝える音
◆ Drone(ドローン:不穏・神秘・底にある怖さ)
擬音イメージ
- 「ブゥーーーン……」
- 「ゴゴゴゴ……(低く響く)」
- 「ウゥゥゥ……」
どんなシーン?
- 心霊番組の何かが起きそうな空気感
- ドキュメンタリーで闇の真相に迫る場面
- サスペンス映画で、静かな緊張の底に重さを感じる時
- ゲームでボス部屋に近づくときの低い音
動画編集での用途
- シリアスな説明パート
- 怪しいデータや問題点を提示する場面
- ミステリアスな Vlog シーン
- 危険・闇・不安など 陰の感情 を演出したいとき
→ 視聴者の無意識に「これは普通じゃない」と感じさせる音
●音楽による感情誘導
場面の気持ちに合わせることで没入が倍増。
- 曲の雰囲気を場面、トピックごとに変える
・期待感
・革新感
・落ち着き
など - 音楽を意図的に止める
・突然止める → 注意喚起
・フェードアウト → セクションの終わりを予告 - 音楽のビート/盛り上がりを映像と同期
・ 話の展開のタイミングに合わせて曲が盛り上がるよう調整
・「音楽の盛り上がり」と「話の転換」を意図的にシンクさせる - 曲の「ステム(楽器別パート)」を使うと細かく調整できる
※epidemic soundなど
編集初心者はどのへんを気をつけるべきか?
いきなり全部やるのは無理なので、最初のうちに気をつけることだけ整理。
視覚の変化を増やす(Pillar 1)
A-roll だけの動画になっていないかチェック。
いい感じのB-rollがなければ、
・フリー素材
・テキストアニメ
など、工夫して画面の状態を数秒おきに変える。
注目ポイントの明示(Pillar 2)
動画内で一番見せたいことは何なのか?特定のシーン、または全体を通してのテーマのようなものを意識する。
- わずかなズーム
- 注目ポイントの暗転
- 重要語のみ字幕
カット位置に注意(Pillar 3)
カット作業が素材単体の中で見せたい部分を切り出すだけになってしまうので、前後のつながりを確認する。
音で没入を作る(Pillar 4)
効果音は後回しになりがちだったので優先する。
視聴維持率に最も影響するのは「音」らしい。
まとめ:視聴者が「離れない動画」は4つの柱で作られる
- ① Visual Variety(視覚の変化)
A-roll/B-roll/モーショングラフィックスを組み合わせて変化の連続を作る。 - ② Immersion Tricks(没入補助の視覚効果)
静止カットに動きをつけ、注目ポイントを強調し、視覚疲労を防ぎながら情報を高速で伝える。 - ③ Visual Continuity(視覚のつながり)
自然な流れ、視線一致、スムーズな登場/退出で編集を感じさせない流れ。 - ④ Immersive Audio(没入する音)
サウンドデザインと音楽の感情誘導が視聴者の集中力・没入感を倍増。
具体的な技法は少しずつ身につけていくとして、とりあえず↓これを意識しておけば大きな間違いは起きなさそうです。
編集に「正解」はなく、視聴者が求める体験に沿うことが全て

