配線整理のためにNAS(BUFFALO LS210D)の電源を切って移動し、電源を入れ直したらアクセスできなくなってしまった。
まだ買って半年位だし、電源の切り方、移動の仕方も適切に行ったはずだが……。
本体を見ると1秒に1回位のペースで赤点滅が続いている。
調べたら点滅の間隔でエラーコードがわかるとのことだったが、どれにも当てはまらなかった。
どうしようもないので電源スイッチをオフにしたら、高速白点滅が続いて切れない。
中身は動いていないっぽいがLEDランプだけ点滅し続けてしまう。
電源ケーブルを引っこ抜いて付け直したり、ファンクションボタンを押したりしてたら、赤の7回点滅になった。
これもさっきのエラーコードに当てはまらないので『7回点滅』で調べたら
エラーコードE7
BUFFALO よくあるご質問 より
NAS Navigator2で検出することができず、すべてのハードディスクが故障しています。弊社修理センターへ修理をご依頼ください。
とのこと。
『NAS Navigator2』を使ってみたら、たしかに検出すらできない。
修理に出したらデータは戻らないみたいだし、データ復旧込みの修理を業者に依頼したら本体価格よりはるかに高くなってしまう。
しつこく調べていたら、HDD内のデータは生きていてファームウェアが破損しているだけのパターンが多いようだ。
ファームウェアの破損が原因だったらファームウェアを再インストールすれば直るのでは?と試してみたらダメで、結局分解してHDDから直接データ救出したので記録を残しておく。
ファームウェアの再インストール(失敗)
最新のファームウェアにアップデートする方法(LinkStation)|BUFFALO
こちらを参考に試したが、NASを検出できないので進められなかった。
FTPでファームウェアの再インストール(失敗)
こちらのブログの『LinkStationのFW(ファームウェア)を転送して書き込む』以降を参考にさせてもらった。
HDDのフォーマットはしたくないので、『LSUpdater.ini』は書き換えずそのままにした。
ブートファイルの書き込みが成功し、『NAS Navigator2』でEMモードで検出された。
その流れでファームウェアアップデーターを試したら、HDDのフォーマットをしないと先に進めなくなった。
データ復旧が目的だから、仕方ないのでケースを開けてHDDを取り出すことにした。
補足にこちらも参考にさせてもらった。
【NAS HDD換装】LinkStation LS210DのHDDを交換してみました。その1。 | ■初心者の海水魚の飼い方入門■白点病治療 熱帯魚・海水魚飼育 クマノミ フグ – 楽天ブログ
HDDを取り出してデータ救出(成功)
BUFFALOのLinkStation(LS210D)が壊れたので分解してデータ救出したときのお話 | 太郎式。
こちらを参考にさせていただいた。
ケースを開ける
上手く引っかかりが外せなかったし、どうせもうこれを元に戻して使う予定もないのでバキバキっとこじ開けた。
データを取り出す
参考にしたサイトではデータ救出に『KNOPPIX』を使っているが、手元に『Ubuntu』のUSBメモリがあったのでそれをUSBブートで起動して使った。Linux系ならなんでもいいと思う。
『Ubuntu』が起動したら取り出したHDDを接続し中身を確認後、別のHDDへコピーした。コピー先は本体でも外付けHDDでもどこでも好きなところへ。
最初、SATA-USB変換アダプタを繋いでも反応しないので焦ったが、電力不足なだけだった。
3.5インチHDDは別に電源をとるタイプ(セルフパワー)の変換アダプタでないと動かない。
データは無事全て復旧できた。
あとがき
BUFFALOのNASで今回のようなトラブルは多数あるようだ。
初めて電源を入れ直したらアクセスできなくなったというまったく同じ事例もあった。
やっぱりNASはそれなりのものを買わないとダメなのか。とはいえ売ってるんだからもうちょっとどうにかして欲しいけど。
でもトラブルが多い?おかげで情報が多いのは助かった。
HDD自体は特に問題なかったので、テレビの録画用HDDになってもらった。
分解した本体は『FTPでファームウェアの再インストール』の方法でフォーマットを許可すればまた使えなくもないが、怖いのでこれを機に『synology ds220j』を導入した。
コメント
有益な体験記ありがとうございます。当方、殆ど同じ状況に陥っておりHDDを取り出しUSB変換でubuntu環境に接続しましたが認識されません。sudo lsusb では見えているのですが fdisk には出てこないので mountしようがないのです。これは software raid を掛けていたのでdataとして認識しないからと推察するのですが、そちらの事例ではraidは指定されてなかったのでしょうか?常識的に考えてもsoftware raid されたdataは、元のファームウエアに任せないとdataには戻せないと思うので、ファームウエアにを復旧する=初期化となりdata抽出は不可能ですよね?
こちらの環境ではシングルでの使用でした。
ソフトウェアRAIDだとややこしそうですね。
マウントできない件は『KNOPPIX』の古いバージョンとか、特定のディストリビューションならいけるとか相性?もあるようです。
ファームウェアの復旧は私のパターン(フォーマットしないと進めない)が異例で、基本的にはデータは保持されるそうです。
調べてみたら当時見つけられなかった情報や海外の情報でデータを保持したままファームウェアの復旧ができる事例がありました。
が、「基本的には」というだけで消える事例も多々あるので博打になってしまいます。
安全にいくならRAIDに対応している復旧ソフトを使うか業者に頼むかですかね…
救出できることをお祈りします。